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ChatGPTとドラえもん あなたのためのアイデア発想10

2023.06.15

ChatGPTとドラえもん あなたのためのアイデア発想10

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こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。

 

記念すべき第十回は

ChatGPTとドラえもん

今はやはりこの話題は避けて通れませんよね。とっても便利なChatGPT。私もいろいろ活用しています。ChatGPTの回答を使ったCMをメーカーが作ってみたり、プロンプトの書き方や活用法のnoteやYouTubeが人気だったり、雑誌も特集を組んだりしています。せっかくなのでアイデア発想にも使ってみましょう。

以前、この連載の第3回でお伝えした「スキャンパー」を使って指示出ししてみましょう。

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あなたは文具メーカーの新商品開発を依頼されているマーケターです。スキャンパー法を活用して今までにない新しいボールペンのアイデアを考えて5点示してください。

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以下はスキャンパー法を活用して考えた、新しいボールペンのアイデアのリストです。

アイデア | 説明

  1. 多機能ボールペン | ペンの一端にはボールペンのインクがあり、もう一端にはタッチスクリーン用のスタイラスが取り付けられています。ユーザーは手軽に書き物とデバイス操作を同時に行えます。
  2. 環境に優しいボールペン | このボールペンは再生可能な素材から作られ、インクにはエコフレンドリーな成分を使用しています。また、使い終わった後でもリサイクル可能です。
  3. 色変わりボールペン | 書くたびにインクの色が変わる特殊なインクを使用しています。一本のボールペンで複数の色を楽しむことができます。
  4. ワイヤレス充電機能付きボールペン | ペンの一部にワイヤレス充電機能が組み込まれており、充電パッドに置くだけで簡単に充電できます。便利な充電機能が付いたモダンなボールペンです。
  5. インク切れ予知機能付きボールペン | ペンの筆記能力をモニタリングし、インクが切れそうになるとLEDインジケーターが点灯します。予めインク切れを察知して交換することができます。

これらのアイデアは新しいボールペンの開発に役立つ可能性があります。どのアイデアが最も興味深いですか?

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まぁもう少し考える時間をとって、よく考えてみろよ!GPTくん!と言いたくなるくらい早く答えは返ってきます。引き続き質問で深掘りしていけば、もっともっと色々出てきますし、表形式にまとめて10個出せと言えばすぐに答えは出てきます。

今回の質問のように「フレームワークを決めて」質問してあげる。例えば第四回の「5W1H法」第八回の「エクスカーション」などはGPTくんも答えが出しやすいかもしれません。私が勝手に名付けた発想法は理解してくれないかもしれませんね。実際早すぎて途中経過も見えないのでホントにそのフレームワーク使ってるのかな?と訝ってしまいますが。

また「あなたはプロの弁護士です」など職務を決めてあげるなど、質問の仕方次第でより答えはそれっぽくなります。それこそ100本ノックでも1000本ノックでもGPTくんは疲れないので、延々と続けられます。

でも立ち止まって考えてみると、

アイデア発想ってなんのためにやってるんでしたっけ?

「あなたのための」とタイトルの頭につけているように

「あなた」に想像力や創造力、思考力や直感力、発想力などを鍛えてほしいからやっているのに、GPTくんの使いすぎは、逆にそれらを養う力が奪われていってしまいかねません。

GPTくんは現時点(2023年6月)では基本的に「その意味を理解している」わけではなく、「過去のインターネット上から集めた情報から文章を組み立てている」だけなので、思ったほど面白いアイデアが出てこないのもやってみた感想です。近いうちにSFのように感情を持ったカウンセラーのようなAIの生命化みたいなことも出てくるでしょうが、まだもう少し先のお話ですね。(5年後にこれを読み返すと、どういう感想が浮かぶんでしょうね。楽しみです。)

おそらく慣れてくると、ついつい頼ってしまう弊害も生んでしまうことでしょう。のび太が困ったことがあると、ついついドラえもんの四次元ポケットを頼ってしまうように。

何をやるか?ではなく、何のためにやるか?だと思います。

または便利な道具は使っても、使われるな。とも言えますね。

ドラえもんでものび太は「自分がしっかりしないとドラえもんが安心して未来へ帰ることができない」と最後は自分の力で立ち向かったように※

ドラえもんに頼り過ぎずに「あなたのために」アイデア発想を通じて、想像力や創造力、思考力や直感力、発想力などを鍛えてください。

では、今回はここまで。また次回。

※漫画版最終回「さようなら、ドラえもん」 てんとう虫コミックス6巻収録より

 

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