簡単に続けられる発想法 あなたのためのアイデア発想8
こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。
第八回は
エクスカーション(擬似発想法)
エクスカーションは「あるモノやコト」と「アイデアを出したいテーマ」を掛け合わせる。つまり他の要素をきっかけにして、発想を拡げていく方法です。思いもよらない組み合わせが自然と手に入るので新しい気づきやユニークなアイデアを生み出すことができます。
とにかく、まずやってみましょう!
「アイデアを出したいテーマ」が「新しい飲み物」のアイデアを出すためだとして考えてみます。
1、「あるモノやコト」を決める
まず「あるモノやコト」を決めます。ここでは私の好きな「犬」としてみます。
2、そこから連想する特徴や単語を書き出す
「犬」から連想する特徴や単語を書き出していきます。「吠える」「従順」「かわいい」「よく眠る」「引っ付きたがる」「よく食べる」「見つめる」「散歩する」などたくさん思いつくと思います。そんなに捻り出す必要はありません。多くても10個までにしましょう。
3、テーマについて掛け合わせて発想する
書き出した特徴を「新しい飲み物」と組み合わせてみると、あら不思議。「飲むときに鳴き声の鳴るボトル」「かわいい犬型ボトル」「寝る前に飲む飲み物(あっ!ヤクルト1000だ!)」「合体すると味が変わる」「ドカ食い専用」「よく見ると何か浮かび上がるパッケージ」「お散歩専用マイドリンク」みたいに思いつくまま書き出していきましょう。
ほら、一人で悶々と考えているよりも、ありきたりなアイデアではなく面白そうなアイデアの種が見つかると感じるのではないでしょうか。
ちなみにエクスカーションは個人でもグループでもできます。個人で行う場合は、先ほどの例のように自分の頭の中で連想を繰り返してアイデアを出しますが、グループで行う場合は、ブレインストーミングのように、メンバー同士でアイデアを共有しながら発想していきます。私はひとり連想が好きなんですが、グループでブレストの方がより多様な視点や自分では思いつかないことを得られる可能性が高いです。なぜなら自分の経験や記憶、知識からしか連想される言葉は出てきませんが、三人寄れば文殊の知恵とも言うように、全く違う言葉が出てくると、組み合わせは無限大になっていくのですから。
また「あるモノやコト」の方は、「動物」とか「職業」とか「人物」や「観光地」、「施設」などいろいろ試してみると全く違う答えが出てくることに驚くと思います。
先ほどの例を「お医者さん」でやってみたらどうなるか?「東京スカイツリー」でやってみたらどうなるか?「坂本龍馬」でやってみたらどうなるか?どんな答えが思いつくか楽しみじゃないですか?
そう。この発想法の良いところは手軽で楽しみながらいつでもどこでもできるところです。一日一発想もしやっていったとしたらものすごい数のアイデアが生まれてしまいますね!私は1週間だけ、毎日1回、同じテーマに対して掛け合わせるものを変えてやり続けてみたことがありますが、
割と簡単に100個くらいは思いつきました。飽きずに発想力を鍛えるには良い発想法かと思います。
では、今回はここまで。また次回。