Scroll

アイデアと企画は違うよね! あなたのためのアイデア発想27

2024.11.18

アイデアと企画は違うよね! あなたのためのアイデア発想27

news image

こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。

 

第二十七回は、

アイデアと企画は違うよねというお話

第一回にもさわりは書いていましたが、以前私があるアイディア発想の授業を受けていた時も、繰り返し先生が言われていた事で、アイデア段階では、くだらないものもオッケー。あくまでアイデアは素材です。そして一見関係ないよなと思うようなものも、後々役に立ったりすることも多い。つまり「アイディアと企画は別物」だというお話を今回は掘り下げてみたいと思います。

→なぜなぜツリーとは? 掘下げてくと思いつく あなたのためのアイデア発想

 

これまで、たくさんのアイデア発想法をお見せしてきましたが、それらは全てたくさんのアイデア=選択肢を出すために考えてきたことです。選択肢は多ければ多いほど良いと言うわけではありませんが、

ちゃんと考えてたくさん選択肢を出す。いろいろな手法を使って選択肢を増やすことで、良い選択=良い企画ができるはずです。

 

その良い選択の仕方については、また別の機会に語るとして、今回はアイデアと企画は違うと言うお話です。

社会人の読者の方だと、よく企画書を書かれると思います。当然のことながら、企画を提案し、実際に実現させて実行に移すことを目的として企画書は書かれます。つまり、企画と言うのは実現可能で、予算や裏取り含め、実施すること自体の目処がついている状態が企画と言えると思います。

それに比べて、アイデアはその企画の元になるものです。

まだ選択肢の段階ですから、ただの思いつきのようなものもあれば、妄想や空想のようなものもあるでしょう。過去の連載の中でも散々お伝えしていますが、そういう何の関連性もなさそうなことや、突拍子もないところから面白い企画は生まれることもあるので、アイデア段階では、恥ずかしがらずに何でも書き出すことが大事なのです。

企画を出す側の人も、受ける側の人もおそらく経験があると思いますが、なんだか面白くない企画書だなぁとか、小難しいことがたくさん書かれているけど、何を言いたいのだろう?この企画は?といったような感想を持つ企画書に出会ったことが一度はあると思います。もちろん企画所自体の書き方やプレゼンテーションに影響を受けることもあるかもしれませんが、多くはその企画に「そもそもアイデアがない」場合があり得ます。

そんな馬鹿なと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にあるんです「アイデアのない企画書」

今はPowerPointなどがあるので、とりあえず体裁は誰でも整えやすいので、それっぽいものは簡単に作れてしまいます。確かに予算にもハマっているし、考え方も理路整然としているし、なんとなく無難だし、でも、、、なんだか、、、そんな場合は、アイデアがない企画の可能性が高いです。

また最近は生成AIに頼めば、小学生向けに説明する企画書にしてくれと言えば、すぐに作ってくれますし、同じ内容をビジネス向けにしてくれと言えば頑張らずともできてしまいます。でもそこにアイデアを盛り込もうとすれば、依頼するテクニックも必要ですし、何度も生成AIと議論を重ねる必要がありますね。

 

企画会議を行なう場合、売上げを伸ばす企画、プロモーション企画、社内報の企画、忘年会の出し物の企画、色々な「企画会議」が行われますが、企画を持ち寄ろうとなって、集めてきたものの良い案がないとか、面白くないとかいうことはよくあると思います。

そんな時は原点に立ち返って、いきなり企画を考える前に是非「アイデアを膨らませる」ことを話し合ったり、考えたりする「アイデア会議」をまずやってみてください。

今までお見せしてきたような色々なアイデア発想法を試しながら。その上で企画について話すようにすると、アイデアの無い企画になりにくいと思います。

長々と書いてきたように、アイデアは企画に至るまでの大事なプロセスであり、そこを真剣に取り組み、アイデアを拡げ、絞り、また拡げと繰り返した先に、あなた独自の素敵な企画が出来上がることを期待しています。

 

そのために、この連載ももう少し続きますので、お楽しみに。

ではまた次回。今回はここまで。

 

前の記事(発想26)へ  │  次の記事へ

 

pink accent blue accent