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結局は根性論?  あなたのためのアイデア発想22

2024.06.15

結局は根性論?  あなたのためのアイデア発想22

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こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。

 

第二十二回は、

100本ノック発想法

タイトルを見て、なんだ!根性論かよと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、案外、これは正攻法であり、成功法なんです。

私が過去に受けた「ビジネスモデルの策定」の授業でも、まず行なったのは、ビジネスモデルアイデアをひたすら100個出すということでした。そのビジネスモデルの事業名に始まり、サービスの概要、ターゲット、顧客価値、その先にある理想の未来、競合やコスト構造、キーとなるパートナーなどを発案した日付順にひたすら考え続け、記録していくと言うもので、1ヵ月ぐらいかけて苦しみながら出していった記憶があります。(この授業のキモはその後からなのですが、それはまた別のお話)

でも、不思議なもので、もう出ないだろうと思っても、考え続けていると案外ポツポツとアイデアが湧き上がってきました。我ながら、くだらないアイデアだなぁと思うようなものもありましたが、100個もあれば、これはいけるんじゃないかと言うようなキラリと光る良いアイデアも含まれていましたし、

半年後に見返す機会があった時も、こんなアイデア自分の中から本当に出てきたのかと驚くようなものも含まれていました。

私はその時A4のコピー用紙の束を買ってきて、1つのアイデアにつき1枚ずつどんどん書き殴った上でExcelのフォーマットに転記していくというやり方をしましたが、パワポであれ、不戦であれ、なんであれ進め方はご自分に合ったやり方で良いと思います。

これは事業アイデアであれ、プロモーションアイデアであれ、コピーのアイデアであれ、何のアイデアを考える時でも有効です。とにかく100個アイデアを出すと言う目標を立ててやってみたときに、本当に100個出したときの達成感のようなものもありますが、何より事実としてその中に必ずと言っていいほど使えるものがあります。副産物としてそれだけ本気に考えたという自信が芽生えます。

まず普通に考え始めても、おそらく10から20個くらいまでは割とすんなり出てくると思います。でも必ず行き詰まるタイミングが出てきます。そんな時に必要なのはインプットや、別の視点の発想。つまり、今まで色々とここで書いてきた発想法たちが役立ちます。自分に合った発想法を使って広げていくと、また追加したいアイデアが必ず出てくるはずです。

例えば、IF~もしも思考発想法や、

もしも羽生くんが考えたなら? あなたのためのアイデア発想9

例えば、聞き耳発想法など、

こっそり聞き耳を立てるだけ あなたのためのアイデア発想17

それで60−70個くらいまできて、恐らくまた行き詰まってきます。

ここで諦めずに最後まで頑張りましょう。

きっともう常に頭の中に「考えるべきアイデア」がずっとある状態になっているでしょうから、ふとした時にアイデアが降りてきたり、ひらめく事も出てくるでしょう。

また、意識的には、「良いアイデアを出さねば!」などとあまり考えないことが大事です。どこかで聞いたことあるようなアイデアでも、既存のものを組み合わせたようなものでも全く構いません。今回はとにかく100個出すことを優先して考えてみてください。

さらに、実現性がないとか、可能性が薄いとか、余計なことはあまり考えないようしてください。

コピーアイデアの100本ノックなら一晩でできるかも知れません。冒頭に書いたようなビジネスモデルアイデアなら1ヶ月くらいかかるかも知れませんが、ぜひ100本ノックチャレンジしてみてください。考えたその時はもちろん、後日見返した時にきっとあなたの財産になっているはずなので。

では、今回はここまで。また次回。

 

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