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こっそり聞き耳を立てるだけ あなたのためのアイデア発想17

2024.01.15

こっそり聞き耳を立てるだけ あなたのためのアイデア発想17

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こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。

 

第十七回は、

聞き耳発想法

以前、この連載の第二回で、 「ゲーム感覚でできる発想法:カラーバス」と言う発想法を紹介したことがあります。

詳しくはこちら→

ゲーム感覚発想法 カラーバス あなたのためのアイデア発想 2

カラーバスは目の中に飛び込んでくる「色」を中心として無作為にいろんな情報を収集し、そこから発想を広めていくものでしたが、 今回は、タイトル通り「耳」から情報を 仕入れて発想していくそんな発想法です。

人の話に聞き耳を立てるなんて、悪趣味だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。 でも少し視野を広げて、間接的な街頭インタビューなのだと思ってみてください。リアルな生の声を拾いあげる機会はどこにでも転がっています。例えば 電車の中や、喫茶店、お昼のランチの時、 夜の居酒屋でたまたま隣に座ったグループの会話。普段の自分のつながりの中では出会わないような人たちと出会うことができます。 誰かと話をする事は、アイデアを広げるために重要なことです。それを、

聞き耳を立てるだけで、どんどんヒントとなるような情報が入ってくると思えば、耳をそばだてないのは勿体無いと思いませんか?

やり方は自由ですが、「A:聞き耳を立てるために行く」場合と、たまたま行った場所で「B:ふっと耳に入ってくる」場合があります。

Aは、目的がはっきりしている場合です。

例えば「小さいお子さんのいるご家庭向けの企画」であるとか、「犬を飼っている人向けの企画」など対象者がはっきりとしている場合は、その人たちがいるような場所に行けばいいですね。公園の遊具あたりだったり、ドッグランやペットショップだったり。私の場合は聞き耳を立てて、出てきたワードをスマホに音声入力でメモしていきます。この場合は手帳にメモなど取っていると不審がられますので。

Bは、普段自分が行かない場所や、時間に訪れてみると面白い発見がある場合が多いです。

例えば私だと、昼下がりのファミリーレストランとか、原宿あたりとか、普段自分の周りにはいないような人々の会話に聞き耳を立ててみると、そんなイントネーションで喋るのね。とか、ホントにしょーむない会話だけどそう言うのが時間潰しにはいいんだろうなぁとか、そんなドラマがあるんだなぁとか、「体感」することができます。ふっと耳に挟んだ会話や言葉を後で検索してみたり、そこからアイデアや企画書につながっていったりします。

 

刑事ドラマなどで、「現場百回」と言う単語を聞いたことはありませんか?刑事さんは現場でしか感じない「現場感覚」を大事にする。「事件解決のヒントは必ず現場にある。だから現場に百回足を運んで答えを見つけるんだ」ということのようです。

たとえば、口コミ評価の高いラーメン屋があっても、ほんとうに美味しいのか、実際に足を運んで食べてみないと自分の口に合うのかはわからないのと同じで、現場感覚というのは、その現場に実際に足を運んでこそ感じ取ることのできる感覚なのかも知れません。

そういう意味では、この「聞き耳発想法」も現場が大事だということでは同じかも知れませんね。

SNSやインターネットの情報でなんとなく知った気になってみても、実際の体験や経験をしたことの方が、リアルに五感を持って記憶に残るように、アイデアにして人に話すときにも、きっと説得力が増すことでしょう。例えそれが、誰かの生活のひとコマであれ、愚痴であれ、思い込みであれ、そこにはリアルな消費者がいて、

それを共有(勝手にですが)してもらえることは、そこにはとても大きなヒントが隠れていて、それをどう拾い上げるか?が大事だということですね。

案外近くに転がっているヒントを拾い上げる「聞き耳発想法」。これを読んだ方はすぐにでも始められますよ。

では、今回はここまで。また次回。

 

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