発想法の基本がしりとりって? あなたのためのアイデア発想12
こんにちは。ホンブチョウです。この連載コラムでは私が今まで学んできたアイデア発想のやり方を毎回ひとつづつ紹介していくことで、あなたに合ったやり方を見つけてもらいたいと考えています。
第十二回は
しりとり発想法
最近「しりとり」ってやったことありますか?まぁ無いですよね。
知らない人はいないとは思いますが、しりとりというのは、単語の最後の文字(尻)から始まる単語を数珠つなぎにつないでいく言葉遊びです。日本語には「ん」で始まる単語がほぼないので、通常は「ん」で終わる単語を言ってしまうと負けになります。
これを発想法にどう使うのか?やってみましょう。
あなたは松丸百貨店のイベント企画部にお勤めだとしましょう。上司から秋の新しい催し物やイベントを考えるように指示を受けました。通常は、百貨店の催事場。イベントなら屋上か。ヒーローショー?縁日・屋台?浴衣でBBQ?
もうこれは100人中100人考えるやつですね。まさに先入観ばかりの発想。面白くないですね。
ではこれを、しりとりでやってみましょう。「松丸→ルンバ→番長→海→味噌→挿入歌→怪獣→→→」
○松丸×ルンバ=ロボット掃除機、競馬みたいに競争させてみたら面白い?障害ゴミレースなんかも面白いかも?
○松丸×番長 =番長と言えば喧嘩だよねぇ。各売り場の番長的な販売員に番長コスプレしてもらって販売競争してもらうとか?話題になりそう!
○松丸× 海 = 1階のスペースに南国の海を再現して泳げるようにしたら、子供達集まるかなぁ!?
○松丸×味噌 =日本中のお味噌汁を集めて、朝ごはんを振舞うとか?お味噌博覧会とか。もしやあるか?
○松丸×挿入歌=主題歌は出てきても挿入歌ってわかんないなぁ。挿入歌イントロドンとかしたら盛り上がるかなぁ?
○松丸×怪獣 =会場に怪獣を100体放して、怪獣と遊び放題ってどうかな?
こんな感じで延々と続いていきますね。
やり方を文章化しておくと
- テーマ(問題)に対して、しりとりで次々に出てくる言葉をどんどんメモしていきます。しりとりはあまり悩まなくてもつながるので100個くらいまでやってみると良いですが、時間がなければ30個とか50個でも大丈夫です。複数人でやるなら100個くらいすぐですね。
- 出てきた「しりとりワード」とテーマを掛け合わせてアイデアを出していきます。複数人でやる場合は、各自5つとか時間を決めてアイデアを出し合います。
- これは使える!というアイデアが出てきたら、膨らませて企画としてまとめていきましょう。
ちょっと離れたキーワードを掛け合わせて発想を発散させるのが「発想法の基本」
と考えれば、しりとりで言葉を繋いでいくというのは実に理にかなっていると言えます。そこに意味はないので、固定観念や先入観のないキーワードがたくさん出てくるはずです。それらを足したり、引いたり、掛けたり、割ったりしながらアイデアを量産していくことができます。
しりとりワードはあくまで普通では思いつかなかったキーワードを引っ張り出すための”きっかけ”です。それをどう組み合わせてアイデアの素にできるかは、あなた次第ということですね。
第一回で紹介した「なぜなぜツリー」なんかもそうですが、
発散させて、収束させての繰り返しがアイデア発想では大事なので、とにかくどんどんアイデアをいっぱい出して、もう出ないと思っても粘って出してみるみたいに、数を出そうとするときにとても役立つ発想法のひとつです。
では、今回はここまで。また次回。