Scroll

#ゆるキャリ女子のトレンド会議 vol.45 26年上半期トレンドをメンバーで語ってみた

2026.07.02

#ゆるキャリ女子のトレンド会議 vol.45 26年上半期トレンドをメンバーで語ってみた

news image

今号では、先日発表された『Z世代が選ぶ2026年上半期トレンドランキング』(αZ総研)の発表を踏まえ、ゆるキャリメンバーの皆さんに、“リアルなZ世代のトレンド”について、インタビューを実施しました。

インタビューするのは、ランキングを見ても知らない言葉が増える一方の編集長・カトウ。今回も、ゆるキャリメンバーに、手取り足取りトレンドを教えてもらいながらお届けします。
今回のランキングでは、流行った言葉、食べ物・飲み物、コスメ、コト・モノ、YouTubeチャンネル、TikToker、キャラクター、アイドル、アーティスト、曲など、幅広いジャンルが発表されています。

ニュース記事やランキングを見るだけでは分からない、リアルな温度感。今回も、ゆるく、楽しく、そして少しだけプロモーション会社らしい視点も交えながら、話を聞いてみました。

 


『Z世代が選ぶ2026年上半期トレンドランキング』/αZ総研 をもとに作成
その他ジャンルや6位以降についてはリリース本文

コンテンツの出演者から、次の人気者が生まれる時代

-TikTokerランキングを見ると、さっそく知らない名前が並んでいます、、、

さかな:上位の子は『今日好き』(今日、好きになりました。/ABEMA)に出ていた高校生ですね。今付き合っているカップルで、その流れで人気になっています。2位の今井暖大くんは、YouTubeランキングに入っている「おさき日記」のおさきちゃんの弟でもあります。

-なるほど……恋愛リアリティ番組、TikTok、YouTube、家族関係までつながっているんですね。

さかな:番組を全部見ていなくても、切り抜きで見る人も多いです。話題のシーンだけSNSで流れてくるので、それで知っている人も多いと思います。

-テレビに出ている有名人というより、コンテンツに出演した一般の人が、SNSをきっかけにどんどん知られていく感じなんですかね。

だーさん:そうですね。TikTokの動画がYouTubeで流れてきて知る、切り抜きで見る、みたいな感じです。9位の「つーさんとゆっぴ」は、YouTubeにもよく流れてきました。

さかな:カップル系だと「はやとともかちゃん。」も人気です。はやとくんが筋肉マッチョで、言葉選びが面白いんです。コメント欄でもいじられていたりして、本人たちだけじゃなく、見ている人たちも含めて盛り上がっている感じがあります。

 

今回のランキングで印象的だったのは、「有名になる入口」がかなり変わってきていることです。

昔であれば、テレビ番組や雑誌など、比較的大きなメディアを通じて認知されることが多かった存在。
今は、恋愛リアリティ番組などのコンテンツを起点として、出演者のSNSやYouTubeチャンネルといった複数の小さな入口から人気が広がっていくようです。

最初から“芸能人”として出てくるのではなく、番組に出ていた子、SNSでよく流れてくる子、誰かの兄弟、誰かの彼氏・彼女として知る。
そのあと、投稿や切り抜き、コメント欄の盛り上がりを通じて、だんだん“みんなが知っている人”になっていく。

同じランキングを見ていても、「全員知っている」というより、「この界隈はわかる」「これは流れてきたことがある」というリアルな濃淡がありました。

トレンドの中心は“マス”ではなく、“界隈”や“切り抜き”の中で少しずつ広がっていくものになっているのかもしれません。

 

韓国系トレンドの変化?キャッチーな“言葉と曲”が目立つ流れに

-アイドルやアーティスト、曲のランキングを見ると、少し前に比べて韓国系アイドルのランクインが少ないですね。

ぼん:そうですね。少し前までは韓国アイドルがもっと入っていたイメージがあるんですけど、今回はあまりいないですね。

- 一方で、CUTIE STREET、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNEなど、日本のかわいい系アイドル?が目立っていると、、

ぼん:最近、日本のかわいい系アイドルはすごく勢いがあります。CUTIE STREET、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNEは、同じ「KAWAII LAB.」のプロジェクトですね。

-正直、僕からすると全部同じように見えてしまうんですが……。

ぼん:違います(笑)最近は、日本のアイドルが韓国で人気になるような“逆輸入”っぽい動きもあります。

-どういうところが人気の理由なんでしょう?

だーさん:曲がキャッチーなものが多い気がします。TikTokで使いやすいとか、振り付けが真似しやすいとか、面白い言葉が入っているとか。

さかな:女性グループ以外だと、M!LKの「爆裂愛してる」とか、モナキの「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」とか、ワードがキャッチーなので流れてくると印象に残ります。

だーさん:曲としてじっくり聴くというより、TikTokで流れてきたり、振り付けやフレーズで覚えたりする感じがあります。

 

今回のランキングで見えてきたのは、韓国系アイドルの勢いが少し落ち着いた一方で、キャッチーな言葉や曲、真似しやすい振付で広がるものが目立っているという流れです。

そのひとつが、CUTIE STREET、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNEなどに代表される、KAWAII LAB.系の“かわいい”を前面に出した日本のアイドル。日本国内での人気に加えて、韓国でも注目されるような“逆輸入”の動きも出てきています。

もうひとつが、M!LKやモナキのように、思わず口に出したくなるワードや、SNSで切り取られやすいフレーズを持った楽曲です。
タイトルや歌詞の時点で印象に残るものが多く、曲を聴き込む前に、まずSNSでフレーズだけが先に入ってくるような感覚があります。

曲をじっくり聴くというより、短い動画で流れてきて、フレーズを覚え、振り付けを真似し、コメント欄でさらに遊ばれていく。
TikTok時代のヒット曲は、“曲”であると同時に“参加できるネタ”でもあるのかもしれません。

 

 

東京~大阪でのテレビ会議インタビューの風景

 

コスメは「店頭で試すリアル」

-コスメランキングでは、水光カラコンやリップグロス、ニキビパッチなどが入っていますね。水光カラコンって、実際に使っているんですか?

だーさん:遊びに行くときに使います。目にビー玉が入っているみたいに見えるカラコンです。

さかな:ハイライトのような柄がカラコンに入っていて、目がキラッと見えるんです。ただ、柄の位置が回ってしまうと不自然になるので、軸が固定されているタイプがよかったりします。

-コスメはSNSで知ることが多いんですか?

だーさん:SNSで知ることも多いですが、やっぱりお店にも行きます。テスターがあれば試したいですし、仕事柄、店頭でどう並んでいるかも見ます。

-SNSで認知して、店頭で確認する。やっぱりリアル店舗の役割もありますね。

さかな:お店で試して、その場で買うこともあります。韓国コスメやカラコンはQoo10で買うことも多いです。メガ割のタイミングで試したかったやつを買ってみたり。

 

コスメからカラコン、ニキビパッチまで様々なトレンドがランクインしましたが、さすがメンバー。いろんなトレンドを実際につかっているようです。

また、メンバーの会話からは「SNSで知る」「店頭で試す」「Qoo10のメガ割で買う」という購買行動も見えてきました。

情報の入口はSNS。比較や検討は店頭や口コミ。購入はECやセールのタイミング。

コスメの購買行動については、SNSと店頭とECの連動が非常に密接だと感じました。

プロモーション会社としては、SNSで見たときの“かわいさ”と、店頭で手に取ったときの“納得感”の両方をどう設計するかが、ますます重要になっていきそうです。

 

平成リバイバルは、懐かしいだけじゃない

-コト・モノでは『トモコレ』や『シール帳』、キャラクターでは『たまごっち』『モンチッチ』など、平成や昭和のリバイバルがかなり強いですね。

さかな:トモコレは、実況者さんがやっていて面白そうだなと思いました。

だーさん:昔の3DS版からのリバイバルですが、Switch版では顔を細かく描き込めるようになっていて、みんなアニメキャラや好きなキャラクターを作っています。

さかな:好きな実況者さんがコラショを作っていたんですが、フェイスペイントなので前からしか作れなくて、後頭部が剥げていて面白かったです(笑)

-コラショ、、、?(ネットで調べる) あー、見たことありました!!たまごっちも、今はゲームとしてというよりキャラクターとして流行っているんですか?

むたこ:ガチャガチャやグッズがすごいです。発売日に1人1回まで、みたいな状態になっていたり。

だーさん:池袋では、たまごっちのガチャが壁一面に並んでいました。

-それはすごいですね。しかも、昔のキャラクターが今もそのまま人気なのがすごい。

ぼん:子どもの頃に好きだった人が大人になって、また楽しんでいる感じもあります。今の子どもだけでなく、大人も普通にキャラクターを楽しんでいます。

-ケロロ軍曹もランキングに入っていましたね。

むたこ:ケロロ軍曹は、擬人化して舞台をやるみたいです。イケメンが出るみたいです(笑)

-なるほど。推し活文化と接続してか、いろんなことが起こってるんですね、、、、

 

今回のランキングでは、キャラクター部門の多くが平成・昭和生まれ。ただし、単なる懐古ではありません。

昔のキャラクターが、ガチャガチャ、ぬいぐるみ、コスメコラボ、SNS投稿、ゲーム実況、舞台化など、今の接点に合わせて再編集されています。

つまり、平成リバイバルとは「昔のものがそのまま戻ってきた」のではなく、今の遊び方に合わせてもう一度流行しているもの

プロモーション視点で見ると、既存IPの見せ方や売場づくりにも大きなヒントがありそうです。

 

食べ物トレンドは、映え・話題性・メーカー施策が入り混じる

-食べ物・飲み物のランキングも見てみましょう。3Dアイス、もっちゅりん、よくばりフェス、NOPE、アジアに恋して、ONICHA……かなりいろいろありますね。

だーさん:3Dアイスは韓国発で、見た目がすごくSNS向きです。毒々しい色というか、パッケージも含めてインパクトがあります。

さかな:見た目が面白いものって、まず「買ってみたい」「写真を撮りたい」が先に来る感じがあります。

-映えやすさ、話題にしやすさも含めて商品になっている感じですね。

さかな:ミスドの「もっちゅりん」も話題になっていました。並んだり、1人1個までだったり、買うこと自体がちょっとイベントっぽくなっていました。

だーさん:サーティワンの「よくばりフェス」も、安くたくさん買えるので話題でした。予約枠があって、会社終わりに買いに行ったりしました。

-食べること自体というより、「買えた」「並んだ」「みんなで分けた」みたいな体験まで含めて盛り上がっているんですね。

だーさん:そうですね。限定感があると、やっぱり話題になります。

-一方で、メーカー発の施策っぽいものもありますよね。NOPEとか、アジアに恋してとか。

だーさん:NOPEはネット広告をすごく見ました!飲んだんですけど、どっちにも寄らない味というか……ちょっと不思議でした(笑)

ぼん:「アジアに恋して」は、CUTIE STREETがCMをしていたアイスですね。黒糖烏龍ミルクティー、クリーミー杏仁、期間限定でジャスミンミルクティーやマンゴーラッシーもありました。

-アイドルとのコラボや、メーカーが仕掛ける新しい味の提案もランキングに入ってくるんですね。

 

食べ物トレンドは、今回もとても多層的でした。

3Dアイスのように、見た目のインパクトでSNSに広がるもの。
もっちゅりんやサーティワンのよくばりフェスのように、限定感やお得感によって“買うこと自体”がイベントになるもの。
NOPEやアジアに恋してのように、メーカーの施策やアイドルコラボをきっかけに話題になるもの。

味だけでなく、「知っている」「買えた」「写真を撮った」「誰かと分けた」「行ってみた」まで含めて、消費体験になっているようです。

プロモーションの視点では、食べ物そのものの魅力に加えて、“話題にしやすい仕掛け”や“買うまでのイベント化”が重要になっていると感じました。

単に「おいしい」だけではなく、「誰かに話したくなる」「写真に撮りたくなる」「買えたこと自体がネタになる」。
食べ物トレンドにも、SNS時代らしい広がり方が見えてきます。

 

アテンションデトックス? 注目されたいより、切り取られたくない

-ランキングとは少し別ですが、最近「アテンションデトックス」という言葉があるらしいんです。聞いたことありますか?

一同:ないです。

-バズることや注目されることを避ける、みたいな意味で使われるらしいです。映え離れやバズ離れに近い文脈ですかね。そういう感覚ってあります?

ぼん:意識的に“アテンションデトックス”をしているわけではないですが、SNSは鍵アカウントで使うことが多いです。不意にバズるのが嫌だ、という感覚はあるかもしれません。

-たしかに、何気ない投稿が意図せず広がって、違う文脈で切り取られることもありますもんね。

むたこ:発信は結構気をつけます。

さかな:中学校・高校ぐらいからSNSがあった世代なので、ネットリテラシーには敏感なのかもしれません。

-なるほど。目立ちたくないというより、“変に切り取られたくない”という感じなんですね。

この話題は、今回の会議の中でも少し印象的でした。

「若い世代はSNSで発信したがる」と単純に見られがちですが、実際にはかなり慎重。鍵アカウントを使い分けたり、投稿する内容を選んだり、不意に広がることへの怖さも共有されていました。

目立ちたい。でも、変に目立ちたくはない。
共有したい。でも、知らない人に切り取られたくはない。

SNSネイティブ世代だからこそ、SNSとの距離感は思っている以上に冷静なのかもしれません。

派手にバズることよりも、信頼できる範囲で心地よく共有すること。
トレンドの広がり方にも、そんな感覚が表れているように感じました。

 

次に来るのはAIコンテンツ? すでに日常の中へ

-最後に、ランキングにはまだ大きく出ていないですが、個人的に気になっているのはAIです。AIっぽい動画や画像って、普段見かけますか?

だーさん:AIで作った動画、よく流れてきます。

さかな:チョコレートのキャラクターが「僕を食べたらこうなるよ」みたいに話していたり、栄養成分がキャラクター化して説明していたり。

-AIっぽい動画や画像は、もう普通に流れてきていますよね。皆さん、仕事やプライベートで生成AIは使っていますか?

だーさん:使っています。画像生成や写真修正を頼んだりします。Instagramに投稿するために、横長の写真の上下を拡張してもらったり、、、

さかな:雨の日に撮った写真で前髪が暴れていたら、そこだけ整えてもらったり、、、

-かなり実用的ですね。AIを“すごい技術”として使うというより、写真加工など、身近で便利なツールとしてZ世代には迎え入れられているんですね。

今回のランキングには、AI関連のコンテンツは入っていませんでしたが、会話を聞いていると、AIはすでに日常の中に入り始めている印象があります。

動画のネタとしてのAI。写真補正としてのAI。投稿用画像を整えるAI。仕事の中で使うAI。

今後、AIは「AIが流行っている」というより、「気づいたらAIで作られたものに触れている」「気づいたらAIで整えている」という形で、トレンドの土台になっていくのかもしれません。
特に、画像や動画との相性はとても高く、SNS投稿やデザインの現場にも自然に入り込んできています。トレンド会議のテーマとしても、今後ますます避けて通れない存在になりそうです。

 


 

ということで、リアルZ世代のデザイナーが感じる2026年上半期のトレンドを、インタビュー形式でお届けしました。

ニュース記事やランキングを見るだけでは分からない流行の背景や、トレンドの当事者たちがどう向き合っているかなど、インタビューを通じて、より深いインサイトを得ることができました。

TikTok発の人気者、かわいい系アイドルの勢い、うるうる感のあるコスメ、平成リバイバルのキャラクター、映えと話題性が入り混じる食べ物、SNSに対する慎重な距離感、そして、日常に入り始めたAI。

トレンドは、ただ流行っているものの一覧ではなく、「どう知ったか」「なぜ気になったか」「実際に使ってどうだったか」「店頭ではどう見えるか」という会話の中にこそ、リアルなヒントがあるのかもしれません。

美工は、店頭づくりやプロモーションを通じて、生活者の“買いたくなる瞬間”をつくる会社です。だからこそ、こうした小さな会話の中にある温度感を、これからの企画やデザインにも活かしていきたいと思います。

メンバーの皆さん、ありがとうございました!

 


 

編集者:カトウ
・ハマっていること:ロボット掃除機の世話
・気になるコンテンツ:AIで作られた謎の音楽動画
・最近覚えた言葉:ギュられる

pink accent blue accent