ミス防止、ミスゼロの実現に重要な社内意識のつくりかた
店頭什器や印刷物、動画などのクリエイティブを提供する会社にとって、誤植リスクは切っても切れない関係にあります。大抵の事故は人的ミスによるものです。しかし、このミスは取引停止を引き起こす要因になりかねません。ではどのように対策することが必要なのでしょうか。
店頭販促ツールを手掛ける私たち美工の現場もミス・誤植が起きかねない
例えば私たち美工の主な仕事である店頭販促ツール製作。店頭でお客さまが購入する最後の決め手となる販促物のデザインを担い、製造責任は我々にあります。
販促ツールにもし誤植などのミスがあったら、お客さまはどう思うでしょうか。最悪の場合、お客様はそのメーカーを疑い、二度とそのメーカーの商品を購入しなくなるかもしれません。当然、メーカーは大激怒(怒らないとしても呆れて物が言えない)です。
ミスが生じる理由は製造者にあるのですから、メーカーはそんな仕事をする会社とは取引停止します。私たち美工は大切な取引先を失うのです。
文章にするだけでも背筋が凍りそうな恐ろしいことなのですが、“ミスは必ず誰しもが起こしてしまうもの”なのです。
美工では、ミスチェックシートなどが存在し、様々な部門のチェックを受け、限りなくミスが起こらない仕組みの中で仕事をしています。
しかし、ミスとは恐ろしいもの。
“ミスは必ず誰しもが起こしてしまうもの”なのです(大事なことは2度言う)
ミスは全員の意識で防ぐ。ヒヤリハット対策が重要
私たちは「ミス防止啓発チャンネル」立ち上げました。社内コミュニケーションツールとして使用するSlackに専用チャンネルを作っています。
日々の業務の中で、ミスに繋がりそうな「気付き」や、ルールの再確認など、全部員がリレー方式でつぶやきます。チラッと目にするだけでも、少しでも「ミス」について気を引き締めることができればいいなという気楽なチャンネルです。
ミスにまつわるヒヤリとした話や、直接ミスの話ではなくミスにつながりそうな話題など、自由に発信しています。今回はその話題の中から一つご紹介します。
【靴を揃える習慣をつける】 ※社員の投稿をそのまま引用しています。
なんのことだ?と思われたと思いますが、テストでやたらとケアレスミスの多い息子のためにいろいろ調べていたら、共感できる記事がありましたので紹介させてもらいます。
記事からの抜粋:
「家に帰ってきたお子さんは、“玄関で靴を揃えて“いますか?靴をそろえることができると、小さなミスをしない子に育ちます。なぜかというと「振り返る」という習慣が身についているからなんですね。毎日の生活で自然と見直しをしている子どもは、テストでも見直しや「間違っていないかな?」の確認ができるようになります。」社員コメント:
勉強とは一見関係のない行為でも、振り返るという習慣でミスを減らせる。単純なことかもしれませんが、私たちの仕事でも、プリンターの出力物はすぐ引きとる、機密情報扱いのものを机に放置しない、作業場備品の整理整頓などなど、一見ミスとは直接つながらない行為でも、こういった当たり前のルールをごく自然に習慣化できれば、仕事に対する向き合い方も変わり、おのずとミスも減らせるのではないかとこの記事を読んで感じました。決められた事は、決められた通りに。習慣化していきましょう!
これはチャンネルの投稿された話題の一つです。直接的なミスの話ではないのですが、なるほど!と思う投稿が毎日されています。いろいろな人がいろいろな角度で発信し、何かしらの気付きができれば、それがミス防止につながるのです。
事実、このチャンネルを立ち上げて一年を経過しましたが、弊社内ではミスが減少しました。ミス防止においては意識が最重要なのだと再認識させられています。誤植・事故は起きてからでは取り返しがつきません。ですが、日々の業務でヒヤリハットは各自発生しているもの。それらを共有する社内コミュニケーションを生み出すことで、大変な事故を未然に防ぐことができます。
よかったら皆さんの社内でもご検討してみてはいかがでしょうか。
次回も成功した施策、社内ノウハウ、什器に関する豆知識など、記事をアップしてまいります。ぜひご覧ください。