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ドラッグストアの「ワンストップ化」

2022.12.07

ドラッグストアの「ワンストップ化」

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こんにちは。未来リテールマーケティングのMです。

今回、初めて筆を執らせて頂きました。

 

「ワンストップ化」とは

突然ですが、買い物をされる時はどういった店舗に行かれますか?

食品を買いたい時はスーパーマーケット。洗剤を買いたい時はホームセンター。お薬を買いたい時はドラッグストア。化粧品を買いたい時はドラッグストア、バラエティショップ、専門店というように、購入する商品によって店舗を使い分けている方が多いと思います。私もよりお得に購入するために価格が安いことやポイント付与を重視しているため、複数の店舗に買い物に行っていました。

しかし、お得を求めて複数の店舗に足を運んでいたことが、1つの店舗で済むとしたら・・・。

それが最近のドラッグストア売場の変化である「ワンストップ化」です。

マツモトキヨシ、サンドラッグ、ウエルシア薬局など多くのドラッグストアの新店舗や改装店舗にて食品売り場が大きく拡大しています。精肉、青果、日配(牛乳や卵など)を取り扱い、コロナ禍で利用者が増加した冷凍食品の取り扱い数は増加しています。ドラッグストアはお薬、化粧品だけでなく、日用品や食品まで、生活に必要なものが揃う店舗へと変化しています。

 

 

 

なぜ、食品売り場を強化するのか

食品、特に精肉、青果、日配は購入頻度、来店頻度も高くなり、店舗として客数の増加につながりやすい点にあります。店舗の売上は「客数×客単価」であることから、食品による客数UPと、お薬や化粧品の他に食品も合わせて購入してもらうことによる客単価UPはドラッグストアにとって売上UPにつながる戦略であると言えます。ドラッグストアの中でも、コスモス薬品は食品の売上高構成比が高く多くを占めます。売上高も好調で、最近では首都圏にも積極的に出店して拡大を続けています。

 

食品売り場以外はどう変化したのか

食品売り場の拡大と反対に縮小した売り場があるのではという疑問が浮かび、食品売り場を拡大した改装店舗を見てみると、1つ隣の売り場が見えないほど陳列什器が高くなっていました。また、最近オープンした新規店舗を見ても既存店舗と比べて陳列什器が高くなっていました。食品売り場以外の床面積は減少しても可能な限り商品数を減らさないように陳列什器の高さを変え、棚を上に増やし対応したものだと考えられます。

以前は、防犯上の理由から店内を見渡せるほどの高さに制限した陳列什器を採用する店舗が多かった印象ですが、防犯カメラの技術進歩により店舗を見渡せる必要が無くなってきたように考えられます。

 

これからのPOPや店頭販促

こういった売り場の変化に合わせてPOPの在り方も変わっていくことが必要であると考えられます。弊社では店頭販促をご提案する際にしっかりと現状を捉えた上で売り場にフィットするPOPやプロモーションをご提案しております。

高さ上昇による多段化された陳列什器や新しい売り場の中で必要なPOPとは何か。デジタルサイネージなど新しい技術は活用できるか。また、ワンストップ化したドラッグストアではショッピングカートを押して買い物されるお客様が以前よりも増えたように感じます。そういった購買行動の変化も捉えたプロモーションはできないかなど。

一緒にこれからの売り場づくりを考えさせてください。

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