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リテール業界の今後

2022.10.24

リテール業界の今後

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こちらのコラムでは、変化するリテール業界の展望を、幅広い視点で考察していければと考えています。リテール業界の最新情報、最先端のデジタル技術の紹介、店舗レポートなどなど、何か新しいビジネスヒントをこの記事を通して生み出せていけたらと思います。

 

抑えておきたいリテール業界のトレンド

消費者行動も劇的に変化し続ける中、未来に向けて企業が発展し続けるためには、コロナウイルスの影響はもとより、地球環境や市場の変化、デジタル技術の進展といった世の中の変化に合わせて、柔軟に対応していくことが必要だと考えます。第一回は、リテール業界において特に注目しておきたいトピックを3つほど紹介していきたいと思います。

 

■メタバース

メタバース(Metaverse)は、「超越した」という意味の「メタ(meta)」と「宇宙」という意味の「ユニバース(universe)」の「バース」という言葉を組み合わせてできた造語です。インターネット上の仮想世界を指し、ユーザーが自身の分身となるアバターを操作することによって、仮想空間上でコミュニケーションを取ったり、ビジネスを行ったりすることが可能なります。

最近では、メタバース上に現実世界の街並みを再現する動きも、多くの企業も乗り出してきており、新しい経済活動の場所としても注目されています。

アバターを通じて、メタバース上の仮想ショップで購入する。そんな当たり前の世界がもう目の前にきているかもしれません。2021年から一気に注目度が上がってきた大注目のメタバース。ぜひ注目したいトレンドのひとつです。

 

サステナビリティ

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サステナビリティ(sustainability)とは持続可能性と訳され、企業が使う場合は、目先の利益を追い求めるのではなく、自然環境や社会システムの維持にも目を向けようという考え方や活動を指す言葉になります。現在においては、サステナビリティは世間に広く浸透し、消費者側も意識するようにもなりました。 そのため企業に対しても、サステナビリティへの取り組みを求めるようになっています。

たとえば、様々な企業で取り組みが進むプラスチックストローの廃止。これは単なる消費者へのアピールというものではなく環境汚染に配慮して、持続可能な海にしていこうという企業の取り組みとして捉えられています。また販促の視点だと、什器の素材をエコ化したり、店舗の内装自体をエコ風に演出したりと、このような動きは店頭のスタンダードになっていくと予想もされます。こういった取り組みを続けることで、ブランドイメージを向上し、信頼へとつながると考えられます。

BIKO通信でもSDGsをテーマにレポートをまとめていますので、よろしければHP上の「BIKO通信一覧の1月号、2月号」からご覧ください。

 

■非対面型 遠隔接客

遠隔接客とは、オンライン環境を利用した接客方式を指します。リアルタイムで顧客へ非接触・非対面で対応が可能となります。遠隔接客にもいろいろな種類が存在しますが、導入することで様々なメリットが期待できるといわれています。

【顧客体験の向上】

従来のECでは難しかった顧客との双方向なコミュニケーションが、遠隔接客なら実現できます。離れていてもリアルタイムにコミュニケーションをとりつつ、購入をサポートすることが可能になります。近年ではVR技術などの進化にともなって、オンライン上であってもリアル接客に近い体験を提供するようなサービスも登場してきています。

【費用・経費の削減】

遠隔接客は、一人のスタッフが複数の顧客へ接客することが可能になります。現場に配置するスタッフ数が減らせるので、人件費の削減にもつながります。また、遠方にいる顧客に対しても、オンライン環境で説明や提案などができ、遠隔地に足を運ぶ必要がないため、交通費などの削減も可能になります。

【多様な働き方が実現できる】

遠隔接客は、接客スタッフの在宅勤務も可能になります。育児や介護などを両立させながら働きたい人や、復帰を希望している人の支援など、多様な働き方の実現につながります。 最近では、難病や重度障害などの理由で外出困難な人でも人とつながれる分身ロボットカフェが、多様性のある「未来」の働き方を実現させたことで大きな話題となりました。

また、オンライン環境さえあれば、地方在住者の雇用も可能となります。人手不足の場合は、地方への求人をすることで新しい応募者層の開拓にもつなげられます。遠隔接客は、企業、従業員、顧客、そして社会にとっても多くのメリットを感じさせられます。今後も新しい接客方式として、拡大していくことが容易に予想されるのではないでしょうか。

 

美工はで、アバターを使った遠隔接客サービスを展開しています。HP上に掲載していますので、ご興味いただけた方はぜひご覧いただけると幸いです。

https://www.biko.co.jp/service/hamidasu/attendstation/

 

未来を考えるお手伝いが必要でしたら、お気軽にお声がけください。

リテール業が未来に向けて押さえておくべきトレンドを3つご紹介しました。企業は社会情勢の変化、消費者の意識とニーズ、デジタル技術の進展といった最新の要素を常に注目し、状況に応じて積極的に取り入れていくことが大切だと考えます。 わたしたち美工も常にアンテナを張り続け、皆さまと一緒に未来を考えるお手伝いができればと考えています。 何かお手伝いが必要でしたらいつでもお声がけください。

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